34年前の昭和54年、私は大病院に血液分析装置を売る営業マンでした。

当時、私は大阪の某国立病院に装置を導入いただくため、T先生と商談を繰り返していました。

そしてT先生は私から当時7、500万円の分析装置の導入を決めて下さリ、厚生省の予算も付き納品させていただきました。

当時私は29歳、T先生は36歳でした。

そのT先生から30数年振りにお電話をいただいたのです。

最近T先生は太陽光発電に興味を持たれ、ネット検索をされていて私の写真と名前を御覧になられたそうです。

T先生はお電話で「首藤さんは30年余り前にR社におられませんでしたか?私は国立病院におりましたTと申します」

私の記憶が走馬灯のように蘇りました。T先生のお声をお聞きし驚きと感激で涙がこみあげて来ました。

今日、T先生と30数年振りに再会しました。70歳の先生は昔の面影が残っていました。

60歳で定年を迎えられ、2年前まで診療所に勤務されていたようです。今は悠々自適の生活を送っておられます。

T先生が「又、首藤さんのお客さんになりそうですね」と大笑いされました。

何と云う事でしょう。こんな奇跡の様なことが起こるのですね。

太陽光発電はどうでもいいことです。

私の若き日の営業マン時代を御存知なのは先生だけ,その先生と懐かしいお話をさせていただくだけで大満足です。