親友のEが心筋梗塞で緊急入院したとの知らせが入った。

11年前の悪夢が甦る。

幸い一命は取り留めた。

大急ぎで病院に駆けつけた。

ICUのガラス越しに見える彼は静かに眠っている。

生涯独身を貫いた彼にとって見守ってくれる人はいない。

ガラス越しに「まだ逝くのは早すぎるぞ」とつぶやいた。

当分の間、病院通いが続きそうだ。