これから気温20度以上の日が続くようです。湯たんぽもそろそろいらないかな。(まだ入れてるんかい)

最近、各地で地震が相次いで発生しています。

希望ケ丘のN様、地震に敏感で自宅の耐震が心配でご相談に来られました。

N様宅は2✖4工法の住宅です。

2✖4工法の住宅は耐震性に優れているはずです。

ところが10年前にキッチンリフォームをされたらしく,キッチンとリビングの間仕切り壁を撤去されたため心配されているようです。

2✖4工法は木造枠組壁工法と言って、木造軸組工法(在来工法)に比べ壁の撤去には制限があります。

しかも、撤去された壁は飾り壁ではなく耐力壁、二階の重量を受けている重要な壁なのです。

すでに天井が数センチ下がってきています。

キッチンを明るくしたいとのご希望で壁を撤去したとのことです。

解りやすく言えば、四角い段ボールの箱の一面に大きな開口部を取ると、段ボール箱の強度は上からの重量に対して弱くなってしまいます。正にこの状態なのです。

耐震知識に強い大工さんと現場調査を行いましたが、「なんでこの壁を取るかなぁ」と不思議そうでした。

お客様のご希望を叶えて上げることは大切ですが、出来ないことは出来ない理由を説明してこれは出来ませんとハッキリと言うべきです。

大工さんと相談して、出来る限りの耐震補強をすることにしました。

リフォーム屋さんの安易な判断で大切なお家が台無しになっています。

お風呂やキッチンのリフォームと違って、壁の撤去や柱の移動、撤去のようなお家の躯体に関しては慎重に行って下さい。

いくら便利に、綺麗になつてもお家の耐震性が低下するようでは元も子もありませんから。